納の中に水が入らないようにするには、フタをするのが一番です。箱が住宅だとすれば、フタは屋根になります。箱の縁から外側にフタが出っぱっているのといないのと、どちらが雨に強いのかといえば、答えは簡単です。出っぱりが深い軒ほど雨に強く、浅いと外壁と屋根の接したところから横殴りの雨や垣根に降った雨が吹きこみやすくなります。この屋根の出た部分は「軒」(のき)と呼ばれます。この軒の出は四五センチ以Lというのが。
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般的です。ところが残念なことに、最近は敷地が狭いこともあって、道路斜線とか北側斜線とかの法的規制が厳しいために、充分な軒の出の手法がとりにくいのが実状です。しかし、雨のためだけでなく、夏の太陽を遮るためにも、軒の出は最低でも六〇センチは欲しいところです。高温多湿の日本の風に軒の出は必需品といえます。「腰窓」(こしまど)などの上部にとりつけられる小さな庇(ひさし)は「小庇」(こびさし)と呼びますが、屋根の軒の出が充分にとれない場合、この小庇を活用すると効果があります。なお、最近は「サイディング通気工法」の人気が高く、これは外壁の一番下と一番上に隙間をつくり、パネルの内側に外気が入りこんで空気の流れをつくるようにしたものですが、この工法を用いた場合はとくに軒の出が大切です。軒の出がないと、その隙間が雨の入口となってしまいます。