生産体制の変化

2011.06.14

日本の製造業の最も競争力のある部門が生産部門であると言われますが、今後もITの利用によって、個別的な合理化から総合的な合理化へと視点が変わっていきます。部分的な改善は、かえって全体のスムーズな流れを阻害することがあるからです。この見地から注目されている手法がCALSとSCMです。【CALS】(キャルス=CommerceatLightSpeed「光速での商取引」)とは、CALSは大型コンピュータと専用回線を用いて行われてきたEDI(電子的データ交換)を進化させたもので、アメリカ国防総省が資材の調達の合理化のために考えたシステム。当初はComputerAidedAcquisitionandLogisticsSupport(「コンピュータに支援された軍需品調達」といった意味)と呼ばれていたが、その後、民間にも広く導入され、製品の製造工程、生産管理などを一元化するものとなり、ContinuousAcquisitionandLife‐cycleSupport(「連続した調達と全体にわたる支援」といった意味)と呼ばれた。現在では「光速での商取引」として、文書、設計データ、帳票類の書式などにも標準規格を決めて、業務の効率化を図ることを目指している。そして、【SCM】(SupplyChainManagement)とは、原材料の供給(サプライ)から、受発注、生産、在庫、商品の配送、消費者に至るまでを1つの供給連鎖(チェーン)と考え、その全体を高度な情報システムで管理する手法。このためには、この連鎖に関係する複数の企業の情報の共有化・標準化か必要となる。従来の、部分ごとの改善が全体的な効率化を妨げることがあったことからの反省から生まれた手法である。

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