大学受験する一人一人

2011.11.25

偏差値30レベルの生徒二人を1年間で東大へ合格させる、という大計画を軸に話が進む。常識的に考えても「途方もない計画」のように感じられるが、それは大学受験する一人一人にとっても同じ……いや、それ以上に「途方もなく遠い目標点」だろう。ここで、万里の長城の建設法がヒントとなる。長城は、1ユニット500メートルを単位にして工事を請け負わせ、完成したらいったん遠い地点へ工匠を移動させ、再び同じことを繰り返させる。なぜ完成したすぐ隣の工区を担当させないかと言えば、自分たちが達成した工事の「完成しつつある姿」を、別の場所で確認させ、達成感と共に新たなやる気を起こさせるためなのだ。これは、「小さな範囲」を扱う定期テストや小テストできっちり「その都度の結果」を出し、小目標達成の果てに大事業である東大合格を実現する、という方法論にきわめて類似している。いずれにせよ、東大合格なんて途方もない夢のような話……と最初に思考停止したら何一つ始まらない。それだけは確かだ。ちなみに、アンケート調査では、東大合格自体が「たいへんな目標」と、受験生時代に考えていたケースはほとんどなかった。これは東京や地方といった出身地によらない。逆に、自分自身の戦略目標として東大に合格するために、定期テストはどう対処するか、といった点で明確な方法論を持って臨んでいた話の方が多く聞かれた。ある意味、最初からビジョンを持って臨んだ分、当然のように合格した、と言えるのかもしれないが。