「楽して成績を伸ばそう」という考え方で、安易で楽な勉強方法を求めると、火傷する可能性があります。それでは「受験勉強のテクニックを身につけること」は意味がないことなのでしょうか。専門家は、「受験勉強そのものが重要」と述べられています。「どこの学校に合格するか」を重視するのではなく、受験勉強を通じて基本的な計算力や論理力、読解力を身につけることが大切なのです。和田さんの著書などで紹介されている「メタ認知」という概念があります。これは、たとえば知識をもとに、ある問題を解答した際、自分が解答した問題の解き方が間違っていないかどうかを客観的に判定する行動です。言い換えれば、「自らの思考を、思考し直す行動」です。この能力が、高まるにつれてケアレスミスや勘違いがなくなります。この「メタ認知」能力は、社会に出たとき、とても重要な能力になります。この能力によって、物事を多面的に見ることができ、同じような失敗をしたり、取り返しのつかない失敗をするようなことを回避することができるようになるのです。すなわち、学歴を獲得した人は少なからず、「メタ認知」能力が高いという仮説を立てやすいのです(あくまで、「やすい」のであって、確実にそうであるとは言えません)。