厚生省の統計をみると、一九九六年度の市町村がごみ処理事業にかけたお金は二兆二八四三億円です。ごみ処理の費用は地域によって大きく異なりますが、国民一人あたりにすると、一万八二〇〇円になります。赤ちゃんからお年寄りまで、一人ひとりみんなに、これだけのお金がごみ処理のために消えていくことになります。四人家族の場合には、この四倍の金額になりますから、なんと七万二八〇〇円かごみ処理のために消えています。ごみ処理のお金は時代とともに変化していますが、その推移をみるとため息が出ます。今から十年前の一九八八年のごみ処理費は一兆一五四〇億円、一九九六年のそれは二兆二八四三億円で、なんと九八%の増加です。一人あたりのごみ処理費は、一九八八年は九四〇〇円で、こちらも九三%の増加です。つまり日本全体のごみ処理費も、一人あたりのごみ処理費も、一二年前に比べてほぼ二倍になっています。