日本のガラス戸は、ガラス膜のようなもの

2011.12.30

欧米の住宅でも、バルコニーのないところでは、かならずしも窓にシャッターがついているとはかぎらない。そのかわり、そこにつかわれているガラスは、かなりあついものだ。ガラスを「透きとおる壁」とする思想が、だんだん普及しつつあるからである。また、ドイツより北へゆくと、ガラス窓は二重にするのが常識になっている。それに反して、日本の「ガラス戸」は、大部分二、三ミリのうすいガラス膜であるから、これではしょせん、紙がガラスにかわっただけの、障子という名の間じきりではないか。

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それでは、すきま風も、ふきぶりの雨も、物音も、遮断することのできない構造であるのは当然である。台風や泥棒の侵入、あるいは長期に家をあけるときのことをかんがえれば、そこにはどうしてももう一枚雨戸が必要になる。戸がなければ、ほんらい家の戸締りはできないではないか。