かつてのマダムふうスタイルは、当然のごとく専業主婦で働いた経験もない箱入り奥さまのイメージ(ただしジヤッキーはケネディ氏と結婚するまで新聞記者だった)。そういう良家の奥さんにはなぜだか、いかにも華奢で小柄なタイプが多かったりするからおさまりがいい。加えて60年代ファッションはそれこそディオールのAラインのワンピースに代表されるように、お嬢さんぽさが残るものだったが、それを逆毛をたてたマダムヘアと、ちょっとセクシーなピンヒールで着てしまうから、マダムキュートというスタイルとして今も生き続け、ひとつの洗練のサンプルとなっているのだ。小柄な人はその洗練をそっくりまとってしまえばいい。ともかくわざとマダムふうを気取るのが約束。小柄でも、ひときわ大きな存在感を放つカギである。