見合いの相手との結婚を決意

2011.05.16

母親一人に育てられた一人息子。その親子関係が、息子の性格形成にどういう影響を与えてきたかが想像できます。まして、エリートコースを歩み、一流大学を卒業し、一流企業に勤める高給取り。それに、新居も新築してくれる。まさに、当世流行の「三高・別居」です。ただし、M子の相手の男性には陰で息子を人形のように操る母親がついていた、というわけです。私には典型的な「マザコン」と思えるこの男性の本性を、あの賢いM子がどうして見抜けなかったのだろうか、不可解でした。でも、その事情が分かったのです。前にも触れましたが、M子には大学時代からのボーイフレンドがいました。それもただのボーイフレンドではなく、結婚を望んでいた恋仲でした。それにもかかわらず、両親から、「反対を押し切って結婚するなら親子の縁を切る」とまで言われ、断念。諦めてしまったのです。そんな傷心のM子に両親の友人から見合いの話があり、それに乗ってしまったというわけです。M子は、〈親を悲しませてまでも自分だけの幸せを追い求めることはできない〉という心から、見合いの相手との結婚を決意したと言います。外国に駐在員として移住するチャンスが近くやってくるというこの男性と結婚すれば、恋人のことを忘れられる、という思いもあったそうです。それに、街で易者に見てもらったら、二人は幸せな結婚生活が送れると言われたことも、結婚を決断する気にさせたとのこと。すべて、〈なるほど、なるほど〉と、うなずける話ばかりでした。
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